ジブリと比較する結婚式のサプライズ・プロフィールムービー
こんにちは、イラストボードアニメーターの岩本あおいです![]()
先日、結婚式場で働いている方から
「結婚式で流されるムービー、見たことある?」
と聞かれました。
実は親友こそいるものの私は友達が本当に少ないので、
参加した結婚式は子供の時の従姉妹の結婚式だけです。
一応あると言えばあるので「あります」と答えましたが、
その方は「あのムービー、すっごい退屈になるんだよ」
と仰っていました。
従兄弟の結婚式の動画も
「この動画何が面白いんだろう」
と思った記憶はすごく鮮明に残っていたので、
「分かっちゃいけないんだろうけどめっちゃ分かる・・・」
と思いました![]()
頑張ってご友人らが作ってくれたり新郎新婦が作った大切な動画なので
面白い面白くないを追求するのはお門違いかもしれないですが・・・
その方曰く、結婚式のムービーにイラストボードアニメを使えば
面白い作品になるはずだという話でした。
なるほど?と思い、分析のために今日は動画サイトに転がっている
サプライズムービーやプロフィールムービーを見ていました。
最初は本当に退屈になるな・・・と驚いていたのですが、
セリフまでしっかり見ていると退屈になる理由に気がつきました![]()
物語に波が無いからです。
一部を少しアレンジして紹介しますが、
「活発な男の子でした」
「運動会でかけっこ1番!」
「高校は部活に熱中」
「成人式は無敵でした」
「大学はゼミで電子工学の楽しさを知りました」
「バイト先のカフェで二人は出会いました」
「仲良く何度も旅行に行きました」
・・・・・・
こんな感じです。
もちろんプロフィールの紹介なのでそうなってしまうのは仕方ないんですが、
人間は波のある物語を面白いと判断するので、単調な物語は退屈になってしまうんですね。
例え話ですがジブリの「千と千尋の神隠し」で考えた場合、
出だしの神様の世界や神様たちとの出会いから、ずーーーっと千尋が順調に仕事していたら
なんの楽しさもありません。

「ヒト臭いわ」と言われ、右も左もわからない状態で除け者にされている環境から
リンやカマ爺に手を差し伸べられたり、
湯婆婆やカエルから冷たい態度を取られていた中で
オクサレ様の一件から皆に認めてもらったりと、
物語の中で何度も波があります。
ざっくりと大まかに見ても波はしっかりあって、
「神の世界に迷い込んでしまった千尋、親切なハクとの出会い」↑
「元の世界に帰れないという不安を抱えながらも神々に存在を認めてもらえるようになる」↑
「親切にしてくれていたハクが銭婆に襲われる」↓
「居場所の無いカオナシとのいざこざ、ハクを助けるために冒険へ」↓
「カオナシの居場所、ハクへの許しを獲得」↑
「湯婆婆との契約終了、人間世界へ戻る」→
と↑↓がはっきりとしているんですね。
千尋目線でもこんなに波がたくさんある中で、この作品は坊目線、カオナシ目線でも
波があるストーリーとなっているのでそこは流石のジブリ様と言ったところでしょうか。
ちなみに動画を作る際、この↑↓に合わせて音楽も↑↓を分けるとより一層
見ている人の気持ちを惹きつけることが出来ます。
ハクの本名が分かってハクが竜の姿から人型に戻る場面や

最後に千尋が元の世界に帰れる場面

ここがこの映画の一番の感動場面かなと勝手に思っていますが、
ここの場面は久石譲さんの「ふたたび」の3:52辺りが流れるようになっています。
明るい場面なんだから当たり前じゃん!
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、明るい場面を作るためには暗い落ちている場面があってこそ、
なんです。だからこそ、
千尋が人間の世界に帰れてよかったねーーー!!感動!!![]()
![]()
![]()
![]()
となるわけです。
今までの千尋の苦労を見ていたからこそなんです。
・・・以上を踏まえて、
結婚式ムービーは物語に波が無いいい一例だったなといい学びになりました。
余談ですが、千尋が人間の世界に帰れたのは自分の名前の漢字を
間違えて表記したことで契約が成立していなかったからです![]()

どんな人でも、落ちている時期なんて必ずあるはずなんです。
借金1000万したとか、受験に落ちてやさぐれたとか、
その規模に差こそあっても、必ず落ちているはずです。
結婚式でそんな落ちているシーン見せてもしょうがない、
という意味でああいう作りにしているのかは
分かりませんが、二人の出会いをハイライトにするなら
出会うまでの落ちているシーンが無いとハイライトになりません。
全部のシーンがハイライトになってしまっているからですね。
イラストボードアニメを制作する時は必ずこの波を考えて作成していて、
私の人生ストーリーも少なからずそうした作りになっています。
裏を返せば、出だしが幸せ満載な物語はこの後必ず落ちますし、
不幸から始まった物語はこの後救いが訪れます。
人が作った物語にはそうした仕掛けがあります。
長々書いてしまいましたが、結婚式のプロフィールムービーを
1本3万円(税込)から承っておりますので
私の人生ハイライトを動画のハイライトにして欲しい!
そんな方はぜひイラストボードアニメのお問合せフォームよりお声がけください。
特商法による注意事項/イラストボードアニメ・プライバシーポリシー
それではまた。
ご相談・お問合せはyukatsuki0627@gmail.comまで
宜しくお願いします
◆ーーーーーーーーーーーーーー◆
集客のお手伝い
ムービーギフト
OPEN 9:00〜18:00(不定休)
TEL 080-6593-7126
↓ご利用方法↓
◆ーーーーーーーーーーーーーー◆


