イラストボードアニメの斬新なアイデア

こんにちは、ボードアニメーターの岩本あおいです。

先日友達から料理の写真を頂きまして、なんでも仕事で帰りが遅くなったので恋人が夕飯を作ってくれたそうです。

これ。

私、これを送られて初めて気づいたんですけど料理の写真を送られると条件反射で「わ〜美味しそう!」って言いそうになるんです。この写真を見た時も「わ〜美味し・・・・・・なにこれ」ってなったので、

わざわざ料理の写真を送ってくる=美味しい料理が出来たんだと思い込む

って図式が出来上がっているんだなと30年間生きてきて初めて気がつきました。

話を戻して、この料理なにがすごいって・・・黄色く銀杏切りされているもの、じゃがいもじゃないんですよ。いや、じゃがいもだとしてもこの切り方でご飯と一緒に炒める料理を私は知らないんですけども。
これ、りんごなんです。

「りんご?!」

ってさっきの写真を見返してくれた方、ありがとうございます。
りんごなんですよ。で、私も友達からりんごだと聞いて「りんご?!」と声を出してしまったと同時に、

(ご飯とりんご・・・?でも甘いりんごと混ぜてるってことはこのご飯は赤飯なのかな・・・でも赤飯にベーコンって乗せるかな・・・)

と文字通り混乱しました。
もう笑いと困惑ですごい声出てたと思う。

加えてこのご飯、赤飯じゃなくて赤ワインとりんごジュースで煮込んだご飯なんです。
情報量が多すぎることと今まで聞いたことも無い調理法だったことから笑いすぎて呼吸困難になりかけました。

友達曰く、赤ワインは以前私があげたちょっといいワイン(私は白ワインが好きなんですが夫の退職時にいただいて残っていたので彼女にあげました)と、りんごジジュースはホテルに置いてあるかなり高いものだったようでそれをフルに使い切られたことが相当頭に来ていたようです。
・・・正直レシピが面白すぎて彼女に同情することがあまり出来なかったのが申し訳なかったです。笑

ただこの1件を通して思ったんですが斬新なレシピやアイデアってなかなか思いつくものでは無いんですよね。
斬新な物事がいついかなるときも優遇されるわけでは無いですが、それこそ私の場合絵コンテを作成するときが一番アイデアに悩まされるので、見ている人をあっと思わせるような構図や展開は常に降ってきて欲しいものだと常々考えております。
そんな背景があるので、こんな斬新なレシピをパッと思いつくのはすごいなぁと思ってしまいました。
この料理は友達の恋人自身も初めて考えついたレシピなんだそうです。(食べたいとは思わなかったですが)

それこそ料理一つ取っても、「この素材はこの調味料とあの調味料を入れれば大体美味しくなる」といった凝り固まってしまった感性が誰でもあると思うんです。私は鯖の竜田揚げを作る時は醤油と酒、ニンニクで鯖を漬け込むのがテンプレートになってしまっています。

絵や動画の制作も、「この構図はよく見せることができる」「こういう描き方にするとウケがいいな」といった私の中のテンプレートが出来上がってしまっているので、「やったことがない」ことをトライ出来る精神はすごく尊敬できるなと思いました。

余談ではありますが私は動画を作る際に一番苦労するのが絵コンテです。絵コンテって何?という方のために私が実際に作った絵コンテがこちらです。

台本や物語の場面別にどんな絵を描いてくか、という指示書です。
①や②はこの順番で描いてね、という番号ですね。

この構図や配置にかなり悩まされるので、斬新なアイデアが売ってたらな〜〜!!とよく思っています。
個人的な好みですが画面が白いのがあまり好みではないので、かなり描き込んだ絵コンテに出来た時は満足感があります。笑

それではまた。

日本イラストボードアニメーション協会・イラストボードアニメーター 岩本あおい

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